データに基づく的確な診査・診断
当院の院長はインプラント治療に携わって20年近くのキャリアがあり、埋入実績は2,000症例以上。そのため、インプラントに関する知識や経験が豊富です。
しかし、それだけで安心・安全なインプラント治療を提供できるとは考えていません。
当院では開業以来、すべての患者さんの臨床データを蓄積し、治療後の経過や全身疾患との関係、処置前後での骨の増減などを研究し、患者さんの治療におけるリスクを把握する努力をしています。そのため、インプラントの成功率や耐久年数を大幅にアップさせることができるようになりました。
リスクを把握した上でのオーダーメイド治療
インプラントでは、患者さんのお口の中だけを見るのではなく、全身の状態を正確に診査しなければ安全な治療を行うことはできません。しかし、その患者さんの現在の状態だけを診て性急に判断するのは、多くのリスクを見落としてしまうことになりかねません。
そのため当院では、これまで治療を行った過去の患者さんの詳細なデータに基づき、一人ひとりの患者さんが抱えているリスクを把握するようにしています。リスクを把握した上で治療を行うか否かで、成功率は大きく変わってきます。
当院の院長は、北海道大学大学院にて生化学の分野で博士号を取得し、北海道医療大学付属病院及び旭川医大病院の歯科口腔外科に勤めていました。患者さんのリスクを把握した上で、インプラント治療が身体にどのような影響を及ぼすかを考えながら治療を行うことが重要であると考えています。
経験や知識だけでなくデータに基づいた全身管理で、安心・安全なオーダーメイドのインプラント治療をご提供します。
当院で行うおもな臨床検査【血液検査と心電図】
血液検査
血液検査は、おもに患者さんの腕の静脈から採取します。一般的に行われる採血方法ですが、特にインプラント治療を行うに際して、いくつかの項目の検査を行っております。
●血液一般赤血球の数、濃度、形態を確認します。さらに白血球、血小板の数を調べます。
●凝固系検査血液の固まる能力に問題がないかどうかを調べます。抗凝固剤を服用されている方の場合、出血傾向が現れます。
●耐糖能血糖値とHba1cを検査し、血糖値が高いかどうかを調べます。糖尿病の方、またはその予備軍といえる方かどうかがわかります。
●コレステロール(総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール)健康のためにはコレステロール値は低いほうが良いとされていますが、当院の統計ではコレステロール値が高い方は予後が良いという結果が出ています。これは今後さらに研究が進むと明らかになる点だと考えております。
●肝炎ウイルス検査B型、C型の肝炎ウイルスに感染しているかどうか、また免疫があるかどうかを調べます。
●ビタミンC血中濃度特に喫煙者の場合、ビタミンCの濃度が低下します。これは骨や粘膜の治癒に関連します。
●活性化ビタミンD値骨の治癒に関係する検査です。
●カルシウムなどのミネラル骨にはカルシウムなどの無機質が多く含まれていますので、その濃度を調べます。
心電図検査
心電図検査は、生体情報モニターにて行います。最高血圧と最低血圧を調べ、高血圧症や低血圧症、脈の回数などを確認すると同時に、不整脈があるかどうかを調べます。軽度の不整脈などがみられることが多いのですが、必ずしも治療が必要になるとは限りません。比較的問題が大きなものと思われるときは、循環器内科をご紹介することもあります。
検査結果の内容はすべて患者さんにご説明し、問題のある点については、かかりつけ医を受診するようにお話しします。また、生体情報モニターは処置中も装着して、変化を記録いたします。