合併症への取り組み
当院の合併症への取り組み
インプラント治療に伴って発生する可能性のある合併症への取り組みを行うことで、患者さんへ安全な治療を提供できると考えております。
上顎の場合
【症状】上顎の臼歯部の治療の場合、上顎洞という副鼻腔の一部に炎症が広がることがあります。
【当院の取り組み】・CT検査の画像データの結果から、解剖学的に炎症になりやすいかを診断します。また、現在副鼻腔鼻炎になっていないかを診断します。
・内視鏡検査を行い、鼻腔内に問題がないかを診査することもあります。
下顎の場合
●下顎神経の損傷の症状下顎の骨の内部には神経と血管がありますが、インプラント埋入によって損傷する可能性があります。これによって、下唇の知覚麻痺が起こります。
【当院の取り組み】CT検査によって、神経と血管までの精密な距離を計測します。1/100mmまで計測が可能です。これにより、下顎神経や血管の損傷を防ぎます。
●舌下動脈の損傷の症状
下顎の骨の内側には舌下動脈があり、人によっては下顎に接しています。また稀ですが、舌下動脈が下顎の骨の中に入り込んでいる場合もあります。傷付けると、動脈性の出血から大きく腫れることがあります。
【当院の取り組み】CT検査によって、そのデータを3次元に画像化(サーフェイスレンダリング)して、骨の表面に動脈が入り込んでいるかいないかを診断します。また、2次元の画像化によって動脈の近接程度を診断します。このようにして下顎骨の形態や周囲の組織を詳細に診断し、慎重に処置を行っています。
全身的な合併症への取り組み
●心電図検査心臓の不整脈など、隠れた問題を検査します。
●血液検査肝臓病、糖尿病、消耗性疾患などの隠れた問題点を検査します。
●骨の状態生化学検査(血液検査)を行い、代謝の状態を検討します。