ご質問にお答えします.インプラント治療の安全確認について
2018/01/27
今回も患者様のご質問にお答えします.
患者様:インプラント治療って安全なのですか?
では,インプラント治療の安全性についてご説明します.
そもそも医療とは,高いリスクを冒して治療を行うものではなく安全に十分に配慮して実施
されるものです.しかし手術である以上一定のリスクはありますので,安全管理が非常に重要となるのですが,ここではその安全性について幾つかご説明いたします.
お答えその1 使用する材料が安全であるということ
インプラントの材料であるチタンは、生体との馴染みが良く、整形外科では人工関節として、脳神経外科では頭蓋骨の代用として使用されている安全な素材ですが,実際にチタン合金と純チタンの2種類は使用されています.高度で言えばチタン合金の方が硬く耐久性がありますが,生体親和性では純チタンの方が過ぎれています.よって,最良な使用方法として骨や粘膜に接する部分は純チタン,部品と結合するネジにチタン合金を使用しているインプラントシステムが一番優秀であるいうことになります.
チタンは金属ではありますがアレルギーを発症する可能性が極めて低いとされています.ただし稀にアレルギー反応がでる方もいらっしゃいますので,多数の金属にアレルギーのある方は事前に皮膚科でアレルギーテストを受けた方が良いです.
お答えその2 危険が伴う方と,そうではない方を区別しているかどうか.
残念ながらどんな方でも受けられる治療法ではありません.
噛み合わせの状態や骨量,骨密度,全身疾患の状態によって,インプラントと骨が結合しにくい,手術を受けることが適していない,などの理由でインプラント治療を行えない場合があります.
ただし、全身疾患があっても病気の種類や状態により、内科主治医と連携をとることで治療できる場合も多々あります.また,顎の骨量が少ない場合は骨再生術(骨を増やす治療)に精通した医院であれば治療をおこなうことができます.
お答えその3 手術時の安全確認こそ最も重要.
1本のインプラントを埋入する手術であっても,普通の抜歯であってリスクは同じ程度あります.問題はどのように安全確認を行っているのかどうかが重要です.
局所的なリスクとしては,出血や神経の損傷による唇の麻痺などがあります.
これらは,レントゲン検査,CT検査にて事前に位置を把握した上で手術がおこなわれていれば、ほとんど発生することはありません.術前に精密な検査が行われているかどうかが重要です.
それから,心電図モニターの装着,酸素吸入の用意はとても需要です.
以上ですが,参考になれば幸いです.
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